就業目的のプログラミング学習で、言語選択を迷う人を見ますが、何をしたいのか何をしてきたのか、目標を決めて言語を選択することを諸先輩は諸先輩は勧めます。
同意見です。マイナーでなければ、最初は何を選んでも構いません。開発業務に携わって1年も経つと、次の言語は苦労しません。だから、最初は作りたいものを頭に描いて、作り始めて分からなかったらググる。そして、頃合いの良いころに本格的に学習する。もはや学習ではなく遊び感覚になっています。目標がなければ、モチベーションが保てず挫折します。行く手を妨げる障害に何度も出くわしますが、意欲があれば必ずクリアでき、なければ直ぐに挫折してしまいます。
とは言っても「稼げればなんでもいい、何を選べがいいのか教えろ」が大半ではないかと思います。そこで、IT業界を大まかに分けて、ざっくりとした背景や流れを見て、何が求められているのか参考になる情報をまとめました。全て私自身の体験と働いている人から聞いた話です。これで、ITエンジニアになるのに、言語選択にあーだこーだと言って時間を費やすのが、如何に無駄か分かります。
WEB系エンジニア
WEB系企業とは、WEBサイトを通してコンシューマ(一般消費者・最終使用者)に対してサービスを提供する企業の事をいいます。
頭に描きやすいように、ウェブ系企業の代表的なもの挙げると、ヤフー株式会社,DMM.com Group,サイボウズ株式会社です。これらの企業は、WEBを通じてiOSやAndroidのアプリも提供しています。そのため、WEB系エンジニアにアプリ専門の開発者が入ってくることになります。このようにWEB系と一括りにしても、複数の専門を併せ持っていて、エンジニアはそれに合わせてスキルを身に着けています。
WEB系エンジニアに求められているスキル
学ばないといけないのは、LAMP(Linux Apach MariaDB PHP/Perl/Python)をはじめ、HTML/CSS/JavaScript/jQuery/Next.jp…と続き数が多いように感じられますが、全く難しくありません。iOSやAndroidに搭載するアプリも同様です。全体的にざっくりと見渡し、必要なところだけを重点的に学習するれば業務をこなせます。WEB系は実に作りやすくできています。他の業界で開発経験を積んだ未経験者が、学習直後に案件を任せられることもある程です。
また、スピード感を求められます。業界の競争相手は世界です。他社のサービスを確認し自社サービスに反映を検討しなればなりません。そして、企画の稟議が下りればすぐに作業に取り掛かります。新しいテクノロジーのキャッチアップも怠ってはいけないのはもちろんですが、逆に先駆者になればブルーオーシャン市場を利益を上げることができます。未来が明るい職種と言えるでしょう。
SIerからWEB系にジョブチェンジする理由
SIerからWEB系に転向するエンジニアがいる一方で、逆は見たことありません。年収が高いのは、今でもSIerです。転向理由は、WEB系提供しているサービスや、取り入れている開発体制や技術が、とても魅力的に映るからです。
- SIer
- ウォーターフォール 技術に確実性を求めるため、新しいものは取り入れ難い
- WEB系
- アジャイル 機械学習を始めとする最新技術を積極的にとり入れる
ウォーターフォールとは、何が要求され、何を作るか明確にして、作り始めたら後戻りしないようにするというものです。対して、アジャイルは、要求内容の変更はあるものとして、対話を重視して臨機応変に作ります。そのため、自然とSIerは人間関係に強い上下関係があり、WEB系は個々の成功により裁量権が拡大傾向になります。
シングルページアプリケーションというブラウザでデータを加工するのに便利な技術があります。ブラウザ上で動作する表計算ソフトに用いられるものです。パッケージソフトの会社がこのような技術を取り入れ、ブラウザ上でサービスを展開しています。インストールが必要なく、IDがあればいつでもどこでも使え、サービスをやめたければいつでもやめられます。WEB展開していないパッケージソフトは少なくありません。WEB系に将来性を感じるのも当然です。
SIer系エンジニアに求めれれる事と収入
SIerは、WEB系と違いサービスの提供相手は企業です。取引先の企業、つまりクライアントと協議を進めながら、ソリューションの提案や要望される機能の実現をするのが仕事です。実現は、複数の協力会社と共に行います。協力会社は、ハードウェアベンダー、パッケージソフト会社、ソフトウェア開発会社になります。ITエンジニアは、こうした協力会社との連携が含まれます。ソフトウェア会社との協力関係は、数か月以上続くことが通常です。そして、その外部のソフトウェア会社は規模が大きくなれば複数社に及びます。クライアントと協力、そして、数か月間の間ソフトウェア会社とも協力が欠かせません。外部とのコミュニケーション能力とても重要視される職場なのです。企業であるため、WEB系エンジニアと年収を比較すると、100万円以上も上になります。上手にやり取りできるならば、これ以上の職場はありません。
SIer系エンジニアが経験する事
日本企業は、主に業務に関わるコストを下げる目的で発注します。全てではないですがユーザーの作業時間の削減を目的にしてます。求められるのは、既存業務システムの置き換え、又は既存の業務システムを維持しつつ機能追加です。クライアントは速く安く稼働する事を望むため、後者を選びがちです。そして受け手もコストを抑え失敗を恐れているため、既存システムの維持を望みます。既存のシステムに手を加える事が選ばれるのが大半です。そのため、ITエンジニアが新規技術を直接目にする機会が少なくなります。
元請け企業の従業員にとってITスキルは、リリースまで、クライアントに安心してもらえるように、協力会社には滞りなくよう進められるようにするためのものです。プログラミング言語を含めたITスキルの習得は、実現性の検討や協力会社とのやり取りのための要素です。幅広く浅く求められることになりす。一方、開発会社の従業員にとってのITスキルは、元請け企業の要求通りに製造工程をこなすためのもので、効率化に重点が置かれます。よって、習得は深くなければなりません。開発会社にとって、新規技術に触れられないのは、会社存続に関わります。従って、複数の元請け企業との付き合いを深めながら、従業員を満足させるようにしています。
組み込み系エンジニア
家電製品や自動車等の中に機械制御するプログラムが納らています。その制御プログラムを開発します。機械内部のプログラムサイズ、CPUに制限があり、これが開発者の奮起を促す要素になります。また、一度機械に収め販売されたものは、書き換えが容易ではありません。そのため、不具合があった場合、リコールの対象になります。そのため、テストは勿論のこと、ソースコードのレビューも念入りに行われます。組み込み系には、コンパクト性・実行スピード・正確性が求めれ、ソースコードの中に奇抜性や芸術性が感じられるのが特徴です。
組み込み系エンジニアの年収
職人技を要するため、年収は高くなる傾向があります。
開発言語は、C/C++ アセンブリ言語になります。アセンブリ言語というのは、機械が解釈できる命令に近い記述ができる言語です。この言語で記載されたものを機械語に変換して、機器に搭載します。C/C++も機械語に変換されますが、アセンブリ言語と比較すると命令が長くなり好ましくありません。そこで、事情によっては、アセンブリ言語を使います。
また、C/C++のソースコードを編集する際、エンジニアは機械語に変換した後の命令を思い描きながら行うことがあります。プログラムが長くなることで、機械のリソースを無駄に費やすことを回避するためです。組み込み系エンジニアが提供するのは、あくまでもソースコードです。動けばいいというものではなく、限られた環境で最高のサービスを提供しなければなりません。
このようにエンジニアへの依存度が高いため、年配者の現役エンジニアを多く見かけます。そのため、年収も必然と高くなるのです。
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